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eスポーツのゲームジャンルってどんなのがあるの?種目一覧

ゲームの世界では最近eスポーツが話題になっています。テレビ番組でも取り上げられることが増え、社会的な認知度も高まってきています。

しかしあまりゲームに詳しくない方や、ゲームから離れていた時期が長い人にとって、eスポーツにはどんなジャンルがあるのか、細かく把握するのはなかなか難しいのが現状です。今回はeスポーツのジャンルを7つ取り上げてご紹介いたします。

eスポーツの7大ジャンル!

eスポーツのジャンルは、おおまかに7つに分けることができます。1対1で戦うジャンルから複数人同士のチームで戦うジャンルまでたくさんあります。

格闘ゲーム

出典:https://goziline.com/archives/4043

出典:https://goziline.com/archives/4043

格闘ゲームはeスポーツのジャンルの中では、日本で開発されたゲームが多いところです。有名なタイトルでは「ストリートファイター」や「鉄拳」、「大乱闘スマッシュブラザーズ」といったシリーズが知られています。

対戦形式として見やすい構図になっているため、他のeスポーツジャンルよりも分かりやすいと言えます。また勝敗のルールも直感的に分かるようになっているので、どちらが有利になっているのかなどの状況も理解しやすいジャンルです。

制限時間と体力が決まっているので、決着が比較的早いのも特徴です。他のジャンルでは制限時間がなく、1時間近くにもなるような長期戦もあるので、格闘ゲームはeスポーツのとっかかりとしては見やすいかもしれません。

また日本ではeスポーツ団体であるJeSU(一般社団法人日本eスポーツ連合)がライセンス発行しているゲームが多く、大会も頻繁に行われているので注目されやすいジャンルです。特に日本のプロゲーマーとして世界的に名を知られている「梅原大吾」選手が活躍しているジャンルでもあるので、ゲームに詳しくない方でも知るきっかけが多い分野だと言えます。

有名なタイトル

  • ストリートファイター
  • 鉄拳
  • 大乱闘スマッシュブラザーズ
  • デッドオアアライブ
  • ギルティギア
  • ブレイブルー(BLAZBLUE)

スポーツ

出典:https://mugemus.com/news/post-1387

スポーツ系のゲームは、もともと現実でも知られているサッカーなどのスポーツが扱われているため、初心者の方にでも馴染みやすいジャンルです。

テレビゲームとして実際のスポーツとは異なる点があるものの、点数などによって勝敗が可視化されているので、試合としては見やすい部類だと言えます。

日本ではJeSUがライセンス認定している「ウィニングイレブン」などがあります。海外のタイトルでは、同じくサッカーの「FIFA」シリーズや、車でボールを弾いて相手のゴールに入れる「ロケットリーグ」などが知られています。

有名なタイトル

  • ウィニングイレブン
  • FIFA
  • ロケットリーグ
  • NBA 2K

MOBA

出典:https://www.youtube.com/watch?v=gRYOVlFSv_Q

MOBA系のゲームは、複数のプレイヤーが協力してチームで戦うジャンルです。「マルチプレイヤー・オンライン・バトル・アリーナ(Multiplayer Online Battle Arena)」の略です。

世界中で大人気の「リーグオブレジェンド」や、賞金総額が10億をゆうに超える「Dota 2」など、eスポーツとしてはプレイ人口が多いジャンルでもあります。日本ではさほど周知されているジャンルではありませんが、「リーグオブレジェンド」は今年2019年に10周年を迎えた歴史のあるタイトルです。
海外のeスポーツを知っておきたいときは、ぜひ注目しておきたいジャンルです。

PCゲームとして人気が出たジャンルですので、家庭用ゲームハードよりもPCで遊ばれることがとても多いのも特徴です。

ただしプレイを始めてからルールを理解するまでに時間がかかり、MOBA系をあまり知らない方が試合の様子を見ても戦っている様子が分かりづらい、という難点があります。
ですがF2P(基本プレイ無料)のゲームもあるので、興味がある方なら気軽に始められるジャンルです。

ゲームとしては1人ではなく複数人のチームで戦うため、「チームワーク」が非常に重要なジャンルです。たとえ1人がとても強くても、チーム全体が噛み合わなければ容易に負けてしまいます。

ゲーム内で役割がそれぞれ固定されていて、攻撃役やサポート役などに分かれています。そのためプロ選手でもほとんど役割が変わることがありません。人気もプレイ人口も多いので、世界的に有名なプロ選手も多く、1人の選手を応援するのも楽しいeスポーツの見方となっています。

有名なタイトル

  • リーグオブレジェンド
  • Dota 2
  • スマイト
  • ヒーローズ・オブ・ザ・ストーム

シューター(FPS・TPS)

シューター系のゲームは、銃などの発射物を使って敵を倒すタイプのジャンルです。eスポーツとしてのシューターは、多くが「銃で敵を撃つゲーム」をさします。
視点の違いによりFPSとTPSに分類されますが、敵を撃って倒すというシステムは変わりません。タイトルによって多少のルールの違いはありますが、敵の体力をゼロにすると倒せるという明瞭な基準があるので、プレイヤーの状況が分かりやすいのも魅力です。
近年プレイ人口が増えている「バトルロイヤル」系のゲームでも、シューターに分類されるものが多く存在します。

もともと海外で人気が出たジャンルであり、据え置き型ゲームハードでもPCでも遊べるジャンルです。しかし操作方法が異なり、据え置き型ではコントローラーで操作し、PCではキーボードとマウスで操作するという違いがあります。
クロスプラットフォームとして別のハードでも遊べるタイトルがありますが、必ずしも「プレステで遊ぶプレイヤーとPCで遊ぶプレイヤーがネットで同じチームとして戦える」という風になるとは限らない点には注意したいところです。

格闘ゲームのように1対1で戦うというより、複数人の兵士がチームになってそれぞれ敵と戦う、というような形式になります。上手なプレイヤーであれば1人で複数人の敵を倒すこともできますが、プロの大会など相手が強くなるにつれて、そうした華麗なプレイも難しくなっていきます。

シューターはFPSにしてもTPSにしても戦況の変化が早く、映像でもカメラが頻繁に動くので、人によっては3D酔いをしやすいジャンルでもあります。自分でプレイするときは酔わないけれど他人のプレイを見ると酔いやすい、という方もいます。

シューティングというジャンル名だと、「機体を操作して障害物を破壊する」というタイプのゲームと混同されることもあります。そちらは「横スクロールシューティング」という風に分類することで、明確に区分されることもあります。

FPS

出典:https://fpsjp.net/archives/341329

FPSは、シューターの中でも一人称視点(ファーストパーソン)のゲームをさします。FPSは「ファーストパーソンシューター(First Person Shooter)の略です。

ゲーム画面としては、プレイヤーが操作しているキャラクターの目線が画面に映るので、そのキャラクターの姿は武器を持っている腕などしか映りません。
他人のプレイを見るときも主観的なキャラクターの目線の映像を見ることになるので、臨場感のある映像が楽しめます。しかし主観的な視点ですので、戦況を大きく把握するのには向いていません。

具体的なタイトルは、「コールオブデューティー」や「オーバーウォッチ」、「バトルフィールド」などがよく知られています。

プレイヤーが多く人気もあるジャンルで、動きが早いため緊迫感のある戦いを見ることができます。知識がなくても映像で楽しめるところもありますが、展開が早いのでプレイ経験がある方が深く楽しめるでしょう。

また「オーバーウォッチ」のようにMOBA系の要素を取り入れたチーム戦のタイトルもあります。こうしたタイトルはルールやキャラクターの特徴を理解する必要もあるので、FPSながらプレイ経験や知識を必要とする場合もあります。

有名なタイトル

  • コールオブデューティー
  • オーバーウォッチ
  • CS:GO(カウンターストライク:グローバルオフェンシブ)
  • バトルフィールド
  • レインボーシックスシージ
  • チームフォートレス
  • AVA(アライアンス・オブ・バリアント・アームズ)

TPS

出典:https://game-hashirigaki.site/tps/fortnite-start-guide2/

TPSは、シューターの中でも三人称視点(サードパーソン)のゲームをさします。TPSは「サードパーソンシューター(Third Person Shooter)」の略です。

ゲーム画面としては、プレイヤーが操作しているキャラクターの背後にあるカメラの映像を見ているような状態になります。そのため、キャラクターの後ろ姿がほぼ常時映っているような映像になります。
FPSよりも視界が広い分、戦況を把握しやすいのが特徴です。

有名なタイトル

  • PUBG(PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS)
  • フォートナイト

DCG

出典:https://appget.com/appli/view/66860/

DCGはカードゲーム系のジャンルです。「デジタル・カード・ゲーム(Digital Card Game)」の略です。
もともとテレビゲームではなく、現実でカードを集めてデッキを構築し戦うカードゲームを、テレビゲーム用に遊びやすくしたジャンルです。

現実のカードゲームと違って、カードの実物を手元に集める必要がないので、テレビゲーム化で遊びやすくなったと感じる人もいるジャンルです。
しかしカードの効果や細かいルールなどの知識が必要になるので、プレイしていない人にとっては試合の優劣などがやや分かりづらいジャンルだといえます。

DCGもF2P(基本プレイ無料)のものがあるので、ひとまず実際に触れてみたいという方が手を付けやすいジャンルです。

有名なタイトル

  • シャドウバース
  • ハースストーン

RTS

出典:https://www.gamespark.jp/article/2018/08/10/82897.html

RTSは、兵士たちを指揮して敵と戦うジャンルです。RTSは「リアル・タイム・ストラテジー(Real Time Strategy)」の略です。他のジャンルではチーム戦でもメンバーの1人として戦いますが、RTSではメンバーではなく指揮官として様々なキャラクターを操作します。

リアルタイムという名の通り、ターン制ではなく指揮をしている間も時間が過ぎていくので、素早く決断するのが大事なゲームです。
現在人気のあるMOBA系は、このRTSの派生形だとされています。

有名なタイトル

  • スタークラフト
  • ワークラフト

パズル

出典:https://japan.cnet.com/article/35127586/

パズルゲームは、制限時間などがある中でパズルを解いていくジャンルです。

日本ではJeSUがライセンス認定している「パズドラ」や「ぷよぷよ」、そして海外でも人気のある「テトリス」などがタイトルとして挙げられます。
「ぷよぷよ」や「テトリス」などはルールも比較的周知されているので、パズルゲームも映像で見て強さが分かりやすいものがあります。

有名なタイトル

  • ぷよぷよ
  • パズル&ドラゴンズ
  • テトリス

まとめ

eスポーツには様々なジャンルがあるので、どれを見ればいいか分からないと感じるかもしれません。しかしジャンルによって見やすさや人気の度合いが異なり、また好みも分かれる部分ですので、興味のわいたジャンルから見始めても問題ありません。

いまだゲームというと子供の遊びという印象を強くもたれますが、大会では勝って嬉し涙を流したり負けて悔し涙を流したりするプロ選手もいる熱い世界です。ビジネスとしてだけでなく、駆け引きのある世界として見るとより楽しめるでしょう。